ライトノベル「侵略する少女と嘘の庭」

嘘シリーズの3作目。
(感想というより紹介なので、ネタバレとかどんどんしてます。)

今までの嘘シリーズのヒロインはいつ消えるかわからない不思議な人物でした。

「嘘つきは妹にしておく」でのヒロインは物語の妖精。
主人公のそばでしか存在できず、離れると他の人の記憶から消えてしまう。
簡単に消えてしまいそうな感じがずっと流れてるのですが、
最後にはハッピーエンド好き向けな終わり方でした。
(終わり方はシリーズ中で一番すき)

「君の嘘、伝説の君」でのヒロインは人間として登場するけど、
結局はずっと居たヒロインは本物の性格の一部で、
最後に非現実な感じに本物の性格に戻る。
本物はアイドルで性格も別人なので遠い存在に。
(あまり好きな終わり方じゃないかも)

近作の「侵略する少女と嘘の庭」のヒロインは不思議な感じなのは変わらないですが、ちゃんとした人間。
性格が悪くて友達がいない。でもとても美人。
運命の相手を占う遊びにかけられた主人公の相手となる。
主人公の家に突然おしかけたりするが、危害は加えない。仲良くなる。
でも、主人公の親友たちには性格の悪さを発揮する。
性格が悪いのは呪いのせいだと言うのでそれを解決するという流れ。
呪いは思い込みってことで解決できる話でしたが、
そう思っていてもずっと不思議な雰囲気が流れています。
かわいそうな話が解決して、ヒロインの方が別の学校に転校しますが、
手紙やメールで心は一緒っていう感じの終わり方。いやな終わり方ではないですね。

挿絵は全てtoi8さん。
ぱっぱ(シャッシャ?)と描いてる感じで味があって、
色と塗り方もそんな線にあった色。とても好きな絵です。

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